(1) ボウリング・グリーン (Bowling Green)

ケンタッキー州の南東にあるウォーレン郡に位置する都市。1798年に設立され、数十年のうちに南部ケンタッキー州の商業と輸送の中心地として位置付けられた。

At the first county commissioners meeting in early 1798, the pioneers decided that the new town would be “called and known by the name of Bolin Green.” This name was after the Bowling Green Square in New York City, where patriots had pulled down a statue of King George III and used the lead to make bullets during the American Revolution.
Within only a few decades, Bowling Green was established as a commercial and transportation center for the South Central Kentucky area. 

出典: Official Municipal Website of Bowling Green, Kentucky
https://www.bgky.org/history/early-history (2021年4月25日最終閲覧)

(2) ガリア (Gallia)

古代ローマ人がガリと呼ばれるケルト人の住む地域をガリアと名付けた。

出典:加藤周一 『改訂新版 世界大百科事典』(平凡社、2007)

(3) マシュー・ヒューストン(Matthew Houston)

マシュー・ヒューストン(Matthew Houston, 1769 – 1853)はケンタッキー州ペイント・リックで長老派教会の牧師であったが、ケンタッキーで勃発した大覚醒をきっかけにシェーカー教へと改宗し、彼の長老派の信者たちもシェーカー教へと導いた。

出典: Christian Goodwillie『Writings of Shaker Apostates and Anti-Shakers, 1782 – 1850』Routledge, 2016

(4) ユニオン・ビレッジ(Union Village)

オハイオにあったシェーカー・ビレッジの一つ。西シェーカーの中で最も古く、主要なコミュニティとして栄えた。初期の時点で、すでに人口がニューレバノンのビレッジを上回っており、11もの家族が生活していたが、そのどれもが短命だった。

Union Village played a major role in Shaker history. It was the oldest and the leading community in the Shaker West. At one early point in its history, it may have briefly surpassed New Lebanon in member-ship. In addition, it also had the largest number offamilies-11 in all, though many were very short lived. During its final 20 years, imprudent trustee Joseph Slingerland ran the society into tremendous debt due to his extrava-gance. Reminders of this can be seen today in the ornate Trustees’ Office now called Marble Hall. 

出典: Stephen J. Paterwic『Historical Dictionary of the Shakers』Rowman & Littlefield, 2017, pp.303-304

(5) 聖霊の火に満たされた

聖霊の火によって洗礼をうけ、支配され、力を授かること。キリスト教の三位一体論では聖霊は神を指すとともに、神は聖霊を送り指示を与える。聖霊は風や鳩などでの描写もみられるが、火での描写の場合は聖霊降臨 (ペンテコステ)の事を指すとみられる。聖霊降臨とは新約聖書の使徒言行録/ 01章 – 02章にみられるエピソードで、その中ではイエスが復活した事を示すために、使徒たちが聖霊によって洗礼(バプテスマ)を受ける事を約束し、そして彼らはの聖霊の火に満たされると他国の言葉で話しはじめた。ここではマザー・アンが洗礼を受け力強く生き抜く描写としてとらえられる。

出典:
大貫隆、名取四郎、宮本久雄、百瀬文晃『岩波キリスト教辞典』(岩波書店、2002) p.1160
石黒マリーローズ『聖書でわかる英語表現』(岩波書店 2004) pp.104-109

(6) ウォーターヴリート(Watervliet)

ウォーターヴリート(Watervliet)はニューヨーク州西部に位置する地域。1776年にシェーカー教徒たちが最初の居住地を開拓した。シェーカー教の活動の中心となったマウント・レバノンの居住地はこの9年後に設立された。現在でもミーティングハウスは保存されており、コンサートホールなどとして転用されている。シェーカー教の教祖であるアン・リーはここに埋葬されている。

ウォーターヴリートのコミュニティは、「Church」「North」「South」「West」の4つのファミリーから構成され、最盛期には350人の居住者と10㎢の土地を所有した。19世紀初頭に入信者間での親権トラブルが発生し、既婚者は夫婦両人が入信に同意しなければ入信は許可されないというシェーカーの決まりを定めるに至った。建築は、基本的には3階分の居住フロアと屋根裏という構成になっており、現在ではミーティングハウスを含め、22棟が保存されている。

Watervliet was the first Shaker home in America. The first year the Shakers were in America, they had no permanent home. In 1775, John Hocknell, a member with means, leased 200 areas of land seven miles northwest of Albany. This wilderness tract, called Niskeyuna, had been part of the Manor Rensselaewyck. In the summer of 1776, Mother Ann moved there, and the believers began to make a home. Membership may have peaked at close to 350 during the 1840s. 

出典: Stephen J. Paterwic『Historical Dictionary of the Shakers』Rowman & Littlefield, 2017, pp.314-315

(7) ニューレバノン(New Lebanon)

ニューレバノン(New Lebanon)はニューヨーク州南部に位置する地域。

1787年にシェーカーのコミュニティが設立され、マウント・レバノン(Mount Lebanon Shaker Society)やオールド・レバノン(Old Lebanon Shaker Society)などとも呼ばれ、シェーカー教の中心となった。人口は全盛期の1842年で615人。

出典: Stephen J. Paterwic『Historical Dictionary of the Shakers』Rowman & Littlefield, 2017, pp.217-220

(8) アロンの姉である女預言者ミリアムが小太鼓を手に取ると、他の女たちも小太鼓を手に持ち、踊りながら彼女の後に続いた。

出典: 日本聖書協会『聖書 新共同訳』(日本聖書協会、1988)(旧)p.119「出エジプト記」15:20

(9) 彼らは喜びうたいながらシオンの丘に来て主の恵みに向かって流れをなして来る。そのとき、おとめは喜び祝って踊り若者も老人も共に踊る。わたしは彼らの嘆きを喜びに変え彼らを慰め、悲しみに代えて喜び祝わせる。

12: 彼らは喜びうたいながらシオンの丘に来て主の恵みに向かって流れをなして来る。彼らは穀物、酒、オリーブ油、羊、牛を受けその魂は潤う園のようになり再び衰えることはない。

13: そのとき、おとめは喜び祝って踊り若者も老人も共に踊る。わたしは彼らの嘆きを喜びに変え彼らを慰め、悲しみに代えて喜び祝わせる。(赤字部分は本文では省略されている)

出典: 日本聖書協会『聖書 新共同訳』(日本聖書協会、1988)(旧)p.1235「エレミヤ書」31:12-13

(10) ファーザー・ジェームスの歌(Father James’ Song)

ジェームス・ウィタカー(James Whittaker, 1751-1787)による1787年に作られた賛美歌。言葉と音楽を伴った初めてのシェイカーソングであると信じられている。

アン・リーやウィタカーがシェーカー教布教の活動中に迫害を受け、ウィタカーが鞭打ちにされた際に賜ったとされる。
Austin Symphonic Band. March 31, 2019 concert at the McCallum Arts Center in Austin TX. ASB performing Simple Gifts: Four Shaker Songs for Concert Band by Frank Ticheli. Part One: “In Yonder Valley”

https://youtu.be/aXqRr9NQBCA

出典: American Music Preservation
http://www.americanmusicpreservation.com/shakermusic.htm#shakermusichistory (2021年4月25日最終閲覧)
http://www.americanmusicpreservation.com/shakerhistory-1.htm (2021年4月25日最終閲覧)

(11) まことに、万軍の主はこう言われる。わたしは、間もなくもう一度天と地を、海と陸地を揺り動かす。諸国の民をことごとく揺り動かし諸国のすべての民の財宝をもたらしこの神殿を栄光で満たす、と万軍の主は言われる。

出典: 日本聖書協会『聖書 新共同訳』(日本聖書協会、1988)(旧)p.1477「ハガイ書」2:06-07

(12) 三位一体説(The Trinity)

キリスト教の教え。一人の神が「父」「子(キリスト)」「聖霊」の三役を担っているという考えで、唯一神論に由来する。

シェーカー教の教義においては、神は「父」と「母」の二役を担うとされているため、小説の中でもマクネマーは、三位一体説など理解できないと述べている。

出典: 大貫隆、名取四郎、宮本久雄、百瀬文晃『岩波キリスト教辞典』(岩波書店、2002) pp.454-456

(13) 無原罪の御宿り(Immaculate Conception)

カトリックの教義。誕生したはじめから聖母マリアは原罪の汚れを受けなかったという教え。カトリックにおいて、人は生れながらに原罪を負っているとされるが、聖母マリアは生れながらに神が共におり、原罪とは反対の状態にあるとされた。母アンナの胎内に宿った時から既に原罪を免れていたとされる。シェーカー教はこれも信じていない。

出典: 大貫隆、名取四郎、宮本久雄、百瀬文晃『岩波キリスト教辞典』(岩波書店、2002) pp.1095-1096

(14) ジョン・マコム(John McComb)

ジョン・マコム(John McComb)はケンタッキー州ローガン郡にサウス・ユニオンが設立された初期の信者の一人。

The United Society of Believers, also known as the Shakers, of South Union, Logan County, Ky., was established by missionaries from Ohio and Upper Kentucky who arrived in the Gaspar River area in 1807. They expanded in Logan County with the acquisition of lands and the early establishment of saw and grist mills, silk worm raising, and a brick kiln. Early members include John McComb, the Reverend John Rankin, Absolom Chisholm, and Samuel G. 

出典: Collection Number: 01854 Collection Title: Shaker Records, 1769-1893 (bulk 1809-1843) – The Southern Historical Collection

https://finding-aids.lib.unc.edu/01854/ (2021年4月25日最終閲覧)

(15)配属(Gathered in order)

シェーカー教への入信者が、序列に従いシェーカー・ヴィレッジの各ファミリーに分かれることを「gathered in order」と言い、本ゼミでは「配属」もしくは「集結」と訳した。小説の舞台となっているサウス・ユニオン・ヴィレッジは1808年に設立され、入信者は各ファミリーに配属され生活を始めた。

出典: Stephen J. Paterwic『Historical Dictionary of the Shakers』(Rowman & Littlefield, 2017) pp.131-132