(1) サウス・ユニオン

ケンタッキー州の西部で活動したシェーカー教の共同体のひとつ。1807年に行われた宣教ツアーで、改宗者の人数が十分に集まったことから結集し、その後1922年まで存続した。1827年には最盛期を迎え、教徒は350人程度所属していた。

出典:Stephen J. Paterwic『Historical Dictionary of the Shakers』(Rowman & Littlefield, 2017) p.277

(2) ハーバードから追い立てられた時、道を歩く彼らを打つ者がいたこと、そして仲間たちが肩を鞭打たれたことを

これは1783年にアメリカで活動を開始したばかりのAnne Leeたちが、迫害され、ハーバードの居住地を追われたことを指すと思われる。その道中、道の脇にあった低木の枝でシェーカー教徒が殴られる様子がのちの教徒の日記に書かれている。

“Once the group entered Harvard, the mob continued its brutal treatment of the Shakers. They then seized Elder James, tied him to the limb of a tree, near the road, cut some sticks, from the bushes, and Isaac Whitney, being chosen for one of the whippers, began the cruel work, and continued beating and scourging till his back was all in a gore of blood, and the flesh bruised to a jelly. They then untied him, and seized Father William Lee; but he chose to kneel down and be whipped, therefore they did not tie him; but began to whip him as he stood on his knees.”
一行が一度ハーバードに足を踏み入れると、暴徒たちはシェーカーに対して残酷な仕打ちを続けたのだった。それから彼らはジェームズ長老を捕まえ、道路の近くの木の手足に縛り付け、茂みから棒を持ち出した。そして、鞭打ちの作業に選ばれたアイザック・ホイットニーは残酷な仕打ちを始め、長老の背中が血まみれになり、流れた血が固まるまで、殴打を続けた。それから彼らは彼を解放し、ウィリアム・リー神父を捕らえた。しかし、彼はひざまずいて鞭打たれることを選んだので、縛られることはなかった。彼がひざまずいて立っていると、暴徒たちは彼をむち打ち始めた。

出典:Harvard Shaker Village
http://www.harvardshakers.com/the-whipping-stone.html (2021/05/05最終閲覧)